愛のニルヴァーナ/人間椅子
30周年のベスト盤に収録された新曲です。
NINGEN ISU / Love Nirvana(人間椅子/愛のニルヴァーナ)
ベスト盤の紹介記事も書いていますので、よければこちらもどうぞ!
「ニルヴァーナ」は日本語では涅槃、輪廻転生からの解放だそうで、 繰り返される生と死から解き放たれることを意味しています。
また、歌詞の中に出てくる「エロスはタナトス」のタナトスは、ギリシャ神話に登場する死神です。
愛は死、死は愛。繰り返す生と死からの解放。人間椅子が「愛」を歌うと、このような世界観になるのです。そして、その歌詞がヘビーな演奏と相まって強烈なインパクトとなって降ってきます。やばいですね。哲学と宗教と文学と音楽が絶妙に調和して新たな表現へと昇華されています。
さらに、今回のMVは、久々の女性を起用したもの(おそらくは「品川心中」以来)で、妖艶な雰囲気を掻き立てる素晴らしい映像作品となっています。
「品川心中」の紹介はこちら
奇しくも、「品川心中」も愛と死がテーマの曲ですね。
こちらも素晴らしい曲、そして映像ですので、ぜひ合わせて見てみてください!
さて、「愛のニルヴァーナ」に戻ります。
どこか屈折した愛を連想させるような甲高いイントロからのハードなリフの流れはさすがの展開で、さらにそこに人形のような女優さんの映像が絶妙にマッチしており、何か秘密めいた歪んだ情事を思わせるような独特な雰囲気がたまりません。
セットの作り、照明、ポージングや表情も曲の世界観を際立てていますので、ぜひ映像と共にお楽しみください。
それにしても、次から次へと素晴らしい作品を連発する人間椅子の熱量には脱帽です。
そして、Youtubeの動画に寄せられる外国のファンのコメントからも期待値の高さが伺えます。
きっと、この曲もヨーロッパツアーで演奏され、ファンを喜ばせることでしょう!