yuiwai’s blog

僕の好きなものをオススメしたり、趣味や日常のことを書くブログです

海を渡ったなまはげ/人間椅子のEUツアーに確かな熱を感じた

人間椅子がついについに、日本を飛び出し海外進出の第一歩を終えました!

ライブに参加された方のツイートを参照させていただきます。

 

 

いやー、熱が、すごい。

「無情のスキャット」は、海外人気の火付け役となった曲で、認知度も当然高く、非常に盛り上がっています。

 

そして、「なまはげ

海外の会場でこの曲でオーディエンスが一体となる感じ、個人的にも思い出深い曲でもあり、感無量です。

人間椅子らしさが全開で、東北の文化を強く感じさせ、かつライブでも最高に映える曲。

 

音楽が時間も国境も越えた、そんな感動がありました。

 

それにしても、会場の雰囲気、良いですね!自分も何度もライブに足を運びましたけど、終わった後の余韻というか、身体の火照ったようなあの気分は最高です。そんな記憶の蘇る、素敵なお写真。

 みなさま、お疲れ様でした!

これぞ男のソロキャン/人間椅子・和嶋さんの野営

人間椅子の和嶋さんがソロキャンプの様子をYoutubeで配信しています。


【ソロキャンプ】バンドマン和嶋慎治(人間椅子)の野営


シンプル過ぎる野営飯の作り方【和嶋慎治のソロキャンプ】

余分なものはない。シンプルかつ機能的なソロキャンプ。

こういう時間の過ごし方はとても贅沢に感じられます。日常のルーチンから離れ、自然の中で、己と向き合う。

手作りの味噌でかぶりつく胡瓜、暗闇の中で一人飲む酒、愛車を愛で、ゆっくりとタバコをくゆらせる。

誰にも邪魔されず、誰の邪魔もしない。誰かに急かされることもなく、自分だけの時間を過ごす。


こういう日々の中から人間椅子の楽曲、世界観が生まれているのですね。

一人の人として、その生き方自体が魅力的です。


次回の更新も楽しみですね!

宇宙からの色/狂気山脈 - 人間椅子とラヴクラフト

ラヴクラフトの名作から生み出された曲「宇宙からの色」

初っ端の印象的なギターフレーズからのキレのあるカッティングの流れでまず心を掴まれます。


Ningen Isu / The Colour out of Space (人間椅子 / 宇宙からの色)

MVもかっこいいですね!和装と楽器とホラーの見事な融合。

この曲は25周年記念ベストアルバムに収録されています。

今年は30周年ですから、このアルバムからもう5年も経つのですね。月日が流れるのは早いものです...。

 

ラヴクラフトと聞くとクトゥルフ神話、そしてTRPGを連想される方も多いかと思います。自分は人間椅子がきっかけで小説を読んだのちにTRPGでのクトゥルフ神話の存在を知ったので、逆にそんな方面で有名だったのか、という驚きがありました。

 

この全集には、ラヴクラフトの超大作「狂気の山脈にて」も収録されています。こちらも人間椅子の楽曲になっていますね。

ラヴクラフト全集 (4) (創元推理文庫 (523‐4))

ラヴクラフト全集 (4) (創元推理文庫 (523‐4))

 

夜中に夢中で読みましたが、読みたくて読むというよりは、読まないと恐怖から解放されないという心理から半ば強制的に読まされた感もありw

 

少しずつ先を匂わせながら、徐々に読み手に恐怖感を植え付ける展開は、どこか江戸川乱歩にも似ています。ただ、その恐怖の対象が異なっていて、乱歩は人間の内なるもの、内在する狂気であるのに対して、ラヴクラフトは外的な恐怖、SF的な異界の住人や超常現象です。

 

ぜひ、人間椅子の曲と合わせて小説もお楽しみください。

愛のニルヴァーナ/人間椅子

30周年のベスト盤に収録された新曲です。


NINGEN ISU / Love Nirvana(人間椅子/愛のニルヴァーナ)

 

ベスト盤の紹介記事も書いていますので、よければこちらもどうぞ!

yuiwai.hatenablog.com

 

ニルヴァーナ」は日本語では涅槃、輪廻転生からの解放だそうで、 繰り返される生と死から解き放たれることを意味しています。

また、歌詞の中に出てくる「エロスはタナトス」のタナトスは、ギリシャ神話に登場する死神です。

愛は死、死は愛。繰り返す生と死からの解放。人間椅子が「愛」を歌うと、このような世界観になるのです。そして、その歌詞がヘビーな演奏と相まって強烈なインパクトとなって降ってきます。やばいですね。哲学と宗教と文学と音楽が絶妙に調和して新たな表現へと昇華されています。

さらに、今回のMVは、久々の女性を起用したもの(おそらくは「品川心中」以来)で、妖艶な雰囲気を掻き立てる素晴らしい映像作品となっています。

 

「品川心中」の紹介はこちら

yuiwai.hatenablog.com

奇しくも、「品川心中」も愛と死がテーマの曲ですね。

こちらも素晴らしい曲、そして映像ですので、ぜひ合わせて見てみてください!

 

 

さて、「愛のニルヴァーナ」に戻ります。

どこか屈折した愛を連想させるような甲高いイントロからのハードなリフの流れはさすがの展開で、さらにそこに人形のような女優さんの映像が絶妙にマッチしており、何か秘密めいた歪んだ情事を思わせるような独特な雰囲気がたまりません。

セットの作り、照明、ポージングや表情も曲の世界観を際立てていますので、ぜひ映像と共にお楽しみください。

 

それにしても、次から次へと素晴らしい作品を連発する人間椅子の熱量には脱帽です。

そして、Youtubeの動画に寄せられる外国のファンのコメントからも期待値の高さが伺えます。

きっと、この曲もヨーロッパツアーで演奏され、ファンを喜ばせることでしょう!

人間椅子30周年公演 - 行けなかったけど...熱が伝わってきました

natalie.mu

 

先週のライブ、皆さんは行かれましたでしょうか。

残念ながら、僕は、お仕事をしていました...

 

Youtubeライブ配信があったので、帰りの電車内で途中からは見れました。本当に本当にありがたい限りです。

 

ベストからの選曲なので、これでもか!と、たたみかけるようなセットリストでしたね。

中でも、個人的に「芋虫」がよかったです!

イントロの時点でね、もう...あれです、スイッチが入ってしまうのですよ。あの泣きのギターで...。

そして、これでもか!という和嶋さんのソロ!存分に聴かせた上で、さらにテルミンですよ!

もう、最強のパフォーマンスです。

一つ一つの音の重みをしっかりと聴かせるのが人間椅子の真骨頂であり、音源よりもライブが聴きたい最大の理由でもあると思います。

激しい曲もいいけど、「芋虫」や「羅生門」のようなじっくりした曲の生演奏は本当に良いですね。ライブでこういう曲をしっかりと演奏できるというのは、高い技術の証明でもあると思います。スリーピースで音数の限定された曲をやれば、ともすれば薄っぺらくなってしまいそうですが、人間椅子にはそれがない。

 

あと、もう一曲、「品川心中」が、やっぱいいなぁ。

あの強烈な和のテイストは、人間椅子にしか出せないでしょう。唯一無二と言っていいと思います。落語部分も含めて素晴らしいパフォーマンスでした。

 

全体としてもちろん素晴らしかったのですが、曲間にもう少し時間を取って、チューニングを合わせた方が良かったかな?と思うところはありました。が、それもまたライブの醍醐味でしょう!

 

さて、2020年はいよいよヨーロッパツアーが控えていますね!

世界を股にかけて活躍する人間椅子に期待です!

見知らぬ世界/人間椅子

迷路に迷い込んだような不思議な感覚になる曲。歌詞にも「異国の戦争」という一節が出てきますが、まさに「異国」のような「異界」のような、そんな「見知らぬ世界」を感じさせる幻想的な雰囲気があります。


人間椅子「見知らぬ世界」("Mishiranusekai" - NINGEN ISU)

 

MVは、現在(2019年時点)のスタイル(ビジュアル)になる前の人間椅子の姿が垣間見られる映像になっています。

和嶋さんはウンモ星人ですし、鈴木さんはまだ白塗り坊主ではなく長髪です。

そして、ドラムは3代目ドラマーの後藤マスヒロさん。歴代ドラマーの中で、もっとも手数が多いプレイスタイルでした。

それにしても、かなり気合の入った良い出来のムービーだと思いませんか?個人的にはかなり好きです。全体に漂うふわふわとした独特の空気感と曲がよくマッチしています。

 

 この曲は、同名のアルバム「見知らぬ世界」に収録されています。

見知らぬ世界(UHQCD)

見知らぬ世界(UHQCD)

 

鏡地獄/人間椅子

江戸川乱歩・作の短編小説「鏡地獄」が元になった曲。

ライブのパフォーマンスがまた良いですね!


Ningen Isu / Hellish Mirror (LIVE) 〔人間椅子/鏡地獄・ライブ映像〕

小説は青空文庫さんで読めます。

江戸川乱歩 鏡地獄

短編ですので、ぜひ読んでみてください。そして、歌詞と比べてみると一層楽めるかと思います。

原作の世界に沿って、というよりは、原作を咀嚼した上で自分なりの世界観を再構築する、というのが和嶋さんの歌詞だと思います。必ずしも上からなぞっただけではない、きちんと人間椅子の色に染め直すところが魅力ですね。

 

和嶋さんがこの曲のギターの演奏を解説した動画があります。

細かいテクニックや、曲作りの時のどう考えたかなどが分かりますよ!


人間椅子・和嶋慎治が解説する『新青年』論理的楽曲構築術 ヤング・ギター2019年7月号

それにしても、毎度のことながら、よくこれだけ弾きながら歌ったり動いたり出来るなーと脱帽します。