僕が禁煙したときの話
僕はかつてタバコを一日平均2箱は吸うヘビースモーカーでした。
が、ある日を境に、一本たりとも吸っていません。
それから、もう10年以上経っています。
何をしたかといえば、シンプルで、吸うのをやめたのです。
もう少し具体的に言えば、もう2度とタバコを吸わない、という自分の中のルールを設け、それを徹底しているのです。
0にする、という、明確な意志が重要です。
タバコやライターを捨てる、といった、物理的な対策は、意思決定やその遂行に、あまり影響しないと思います。
なぜなら、それらを手放すのは簡単ですが、入手するのもまた簡単だからです。
少なくとも、自分の場合は、タバコもライターも、机の引き出しに残したままでした。
吸おうと思えばいつでも吸える状況があったとしても、吸わなければ良いだけなのです。
禁煙をテーマとして書いていますが、これはもっと一般化出来ます。
「自分で決めたルール」を「自分がどれだけ守れる」のか。
1本足りとも吸わない、というルール付けに踏み切れないのであれば、最初から禁煙など考えない方がいいです。
ルールの適用をダラダラと遅延させたり(明日からやる...、やっぱり来週から...)、ルールそのものに後付けで例外を設ける行為も、ルールの意味がありません。
自分が禁煙を続けられているのは、実のところ、この「自分で決めたルールを破らない」という点に終始します。
ちなみに、見方を変えると、この、「〇〇しない」というルールは、「〇〇する」という能動的なルール(目標)よりも、楽だと言えます。
「毎日5km走る」
「一日一冊本を読む」
のような、何かのアクションを要求するルールを守り続けるには、時間やお金や体力などを割いて具体的な行動をしなければなりません。
それに比べて「タバコを吸わない」は、何も行動する必要がないのです。
...と、ここまで色々書いてきましたが、もちろん、現実問題として禁煙がそんなに容易いものではないことは、自分も身をもって体感したので分かっているつもりです。
禁煙を続けられたなら、それは誇っていいことだと思いますし、ルールを守り続ける強い意志があると、自信をもってください。
もし、禁煙ができなかったとしても、自分を責めないでください。
もう一度、トライすればいいだけのことです。