yuiwai’s blog

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ナウシカを映画でしか知らない人に伝えたいこと

映画作品「風の谷のナウシカ」を知っている人は多いと思いますが、その原作をご存知でしょうか?

存在は知っていても、読んだことはない、という方も多いかと思います。

 

風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」

風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」

 

 大型本全7巻で、相当な迫力です。

映画版では出てこない設定や人物などが出て来ますし、終盤は別世界かというような展開になっています。

 

映画で「ナウシカ」の世界観が気に入った(が、原作はまだ)という方には、是非とも読んでいただきたいです。

 

この作品を読んでいると、「絶対的な悪など存在しない」と思うと同時に「絶対的な正義など存在しない」とも思えます。

皆、それぞれの立場ですべきと思うことをしている。たとえ、それが誰かを悲しませたり、ときには全てを奪うような非常な行為だとしても...。

 

ナウシカは、この作品にとっての絶対的な主人公です。その存在感は圧倒的で、作中の多くの人物(立場も信条も違う人々)の心を動かします。彼女の存在が中心となり、物語が進行していると言っても過言ではないでしょう。

そんな彼女が魅力的なのは、「危うさ」があるからではないでしょうか。

ナウシカは、他の皆と同じく、生身の人間であり、怪我もすれば病気にもなる。魔法使いでもなければ超人的な能力を持っているわけでもない。悩み、苦しみもする。

そんな、等身大のナウシカの姿に僕は心を揺さぶられるのです。

 

また、この作品の大きな魅力は、丁寧に作り込まれた世界観だと思います。

リアルな世界観の根底には、日常があります。そこには、「物語を語るための設定」ではなく、「人々が暮らす場所」としての世界があります。何を食べ、何を作り、何を生業として彼らが暮らしているのか。気候や地形、自然との関わり合い、伝統や風習、文化や経済、国家や政治...。

そこに矛盾があれば、すぐに世界観は崩壊してしまいます。

魅力的な人物達の背後には、しっかりとしたバックグラウンドが欠かせません。
この作品では、そこが非常によく描かれていると思います。

 

そんなナウシカが生きる世界には、大きな秘密が隠されています。
これは、是非読んで体感してください。

終盤に向けて、物語が収束していく様は圧巻です。