たまたま見かけたタイのCMに考えさせられました
たまたま見かけたタイのCM
【日本語字幕】世界中が泣いたタイのCM - Touching Thai Commercial of Truemove H
自分は、落ち込んでる時や体調を崩した時に、無性に泣ける何かを見たくなります。そして、この動画に行きつきました。
感動したのは間違い無いのですが、じゃあ、どこがそれほど自分の心に刺さったのか。少し考えてみたいと思います。
(以下、動画は見た前提で書きますので、ご了承ください)
まず、快く人に与えることを信条とする父。30年前、少年にそうしたように、変わらず困っている人を見ると救いの手を差し伸べています。そうすることが彼の生き方であり、アイデンティティなのですね。決して裕福な暮らしでは無いかもしれませんが、娘と二人、自分の生き方を貫き続けるその姿には尊敬の念を禁じ得ません。
そんな、父を思う、娘の姿。30年前、少女だった頃から、娘は父の仕事を手伝っていました。母親は出て来ませんので、そこには何かしらの事情があるのでしょう。父親が倒れても一人で悩んでいるところをみると、頼れる人も他にいないのだと思われます。
30年以上、父娘2人であの店を守り、生きてきたのでしょう。
しかし、その店を手放さないと父を救えない。娘の苦悩が痛いほど伝わってきます。
そして、30年前、父娘に助けられた少年。
医者を目指したのは、病気だった母の影響、そして、父娘に助けてもらった体験も影響しているのでしょう。少なくとも、彼は30年経っても父娘への恩を忘れることはなかったのです。この経験があったからこそ、病気で辛い思いをしている人を救いたい、という強い意思を持って医者への道を邁進したのかもしれません。
薬も買えないほどの貧しい暮らしから、医者になるには、人知れず苦労があったことでしょう。でも、だからこそ、人の痛みが分かる。
自分が出来ることを誰かのためにしてあげる。
その小さな積み重ねが誰かを救う。
自分の人生をどう生きるか。それは個人の自由です。
自由ですが、しかし、その人生は自分一人のものではない。
多くの人に支えられ、ときには誰かを支えることで、それぞれの人生が成り立っている。
人はそうやって生きているんだと考えさせられました。
3分間に凝縮された人間ドラマ。見せ方も非常に良く、説明的な言葉で語りかけるよりも、映像から状況や心情が自然と読み取れるように作られています。
とても素晴らしい物語を見せてもらいました。