「好きなこと」だけで生き抜く力 - 勇気をもらった一冊
「好きなこと」だけで生きぬく力~自分基準の仕事で世界一になれ~
- 作者: 宮脇修一
- 出版社/メーカー: WAVE出版
- 発売日: 2012/01/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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目的がはっきりしていることが非常に重要。世の中には、手段を説く本は多数あれど、この本は目的を重視し、手段については「なんとでも」と言っている気がします。
目的はひとつ、フィギュアを作りたい。誰にも負けないフィギュアを。
プロとしての意識、好きと言う気持ち、負けたくないと言う闘志、あとはなんとでもなれ!という清々しいくらいの割り切り。
唯一無二なモノを作り上げようとしたら、誰かに媚びたりしていてはいけない。自分たちが良いと信じたものを貫く。誰かに言われたモノに合わせてしまったら、作ろうとしていたものがブレてしまう。
マーケティングもしない。良いものを作ればそれは自然と広まっていくから。
こういった姿勢も、揺るぎない自信と覚悟から生まれているのだと思います。世間の価値観に合わせるのではなく、自分たちで新しい価値観を作る、という気概。
自分たちを追い込む。ピンチも楽しむ。
全力でやって、それでダメなら諦めもつく。
この感情は非常に共感できました。
やる前から二の足を踏んでいたり、安全な方を選択しようと思案したり、人はどうしても決断に際して慎重になりがちですが、その背景にあるのは、自分が全力でぶつかりたいと思うものが定まっていないがゆえの迷いだったりします。
自分の「好き」、「信じたもの」がはっきりしていれば、自ずと取るべき道も開けるし、ちょっとやそっとのことで揺らいだり、諦めたりしない。
そして、本当にダメだったとしても、やりきった、という気持ちになれるはず。
広く様々な事に当てはまりますが、中途半端に取り組んで、煮えきらぬままフェードアウトする、みたいなのは一番良くないんじゃないかな、と思います。
成功するにしろ、失敗するにしろ、信じて突き進む過程があってこそ。
この本を読んで、何かを真似するつもりはありません。(真似しようとしても出来るものではありませんし、「手段」を真似しても何にもならないので)
しかし、宮脇さんの考え方から大きな勇気をもらったことは間違いないです。
共感できる部分、そうでない部分、人によって色々あると思いますが、ぜひ、読んで、自分と照らして、考えてみてください。