ゴールデンカムイ(20) - 尾形は一体どこを目指すのか?
あれよあれよという間に、ゴールデンカムイも区切りの20巻ですね!
表紙は一周回った感のある堂々の杉本!歴史の重みを感じます。
前回までのお話
さて、思い返せば19巻は激動の展開でした。
再会、そして別れ...
-- 以下、ネタバレを含みますのでご注意ください --
キロランケ一行は刑務所からソフィアを脱獄させることに成功します。が、その直後に杉本一行と遭遇、壮絶な戦いの末、キロランケは命を落とし、尾形と月島も重体となります。
杉本はついにアシリパ、そして白石と再会(再会の儀式もいかにもゴールデンカムイ流で微笑ましかったですw)
各々の想いと策略が交錯した交差点...そして20巻へ
20巻の感想と考察
まず、尾形がどうなったかがまず気になったのではないでしょうか。
アシリパの放った毒矢に目を射抜かれましたが、杉本の咄嗟の対応で一命は取り止めています。
スナイパーである尾形にとって、隻眼は大きなハンデとなるはず。今後の展開に影響思そうですね。
ソフィアは、杉本一行とは接触せずに仲間の元に合流しましたね。唐突な分断感もありましたが、重要な人物だと思うので、今後大事な場面で再び出会うことになるのでしょう。
氷の中に埋葬されたキロランケに別れを告げるシーンは印象的でした。
そして、登別(北海道)では、新たな動きが...。
登場人物が多いので、誰が今どこにいるのか分からなくなってきますw
最大の山場を演出したのは尾形でした。
杉本は尾形を死なせるわけにはいかず、現地の医者に診せます。治療を受けた尾形はなお重体でしたが、看護師を人質に取り逃走。ここで、彼がロシア語を話せることが明らかとなります。
ここで、鯉登の回想シーン。
ここから彼の過去が見えてきました。それにしても、鶴見はどこにでも出てきますね。
さて、一体、尾形はどこに向かうのでしょうか?
ここに来て、彼の目的が全然分からなくなって来ました。
これまでの流れから、「戦場においても人を殺さない義兄」に対して憎悪を持っていたことは分かっています。アシリパに、自分を殺すよう促すシーンからも、そういった「清い」存在に対してその思想を打ち砕こうとする挑戦のように感じられます。
だとしても、それが彼自身が命をかけて達成したい目標でしょうか?
流氷の上でアシリパと二人になった際には、執拗に金塊の秘密について聞き出そうとしていました。なので、そこに対して何らかの理由で執着があることは間違いありません。がしかし、その「理由」が未だに見えてこない。
これまでの彼の姿はまだ氷山の一角であり、今後、明らかになっていない尾形の過去が少しずつ見えてくるのかと思います。
続きが気になりますね!